第20話気楽にはさせない

「ジェームズ?」窓辺に立つ彼の姿を見つけてデイジーは声をかけたが、彼はぴくりとも動かなかった。その沈黙に、彼女は戸惑いを覚えた。

彼女はゆっくりとベッドから抜け出し、彼のそばへと歩み寄ると、同じように窓の外を覗き込んだ。

「ジェームズ、何を見ているの?」と彼女は尋ねた。

それでもジェームズは何も答えず、アンディと共に立ち去っていくシャーロットの姿に釘付けになっていた。

デイジーもようやくその人物の正体に気づき、凍りついた。シャーロットだ! 彼女は本当に戻ってきていたのだ! 最近ジェームズの様子が変だったのも無理はない。彼女の気のせいなどではなかったのだ。

激しい憎悪の波が彼女を襲った...

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